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2008/09/03)
自動改札
自動改札が世の中に出始めて間もない頃の話。
ある老婦人が、上京した息子に会うため、東京にやって来た。そこで彼女は、はじめて自動改札というものを目にし、技術の進歩に半ば驚き、半ば感心した。
機械の扱いはあまり得意ではなかったが、前の人がしているのと同じようにして無事改札を抜けた。しかし、本当のトラブルは、乗車駅ではなく下車駅で訪れた。
彼女は切符を持っていなかったので、下車駅の改札から出られなかったのだ。切符をどうしたのか駅員が尋ねてみても、自分はちゃんと自動改札を通った、と繰り返すばかり。
どうにも話がかみ合わないので、よくよく事情を聞いてみると、この老婦人は、乗車駅の改札に投入した切符は、何もしなくても「自動」で下車駅に送られていると思っていたのだった。
ある老婦人が、上京した息子に会うため、東京にやって来た。そこで彼女は、はじめて自動改札というものを目にし、技術の進歩に半ば驚き、半ば感心した。
機械の扱いはあまり得意ではなかったが、前の人がしているのと同じようにして無事改札を抜けた。しかし、本当のトラブルは、乗車駅ではなく下車駅で訪れた。
彼女は切符を持っていなかったので、下車駅の改札から出られなかったのだ。切符をどうしたのか駅員が尋ねてみても、自分はちゃんと自動改札を通った、と繰り返すばかり。
どうにも話がかみ合わないので、よくよく事情を聞いてみると、この老婦人は、乗車駅の改札に投入した切符は、何もしなくても「自動」で下車駅に送られていると思っていたのだった。
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あるところに美しい少女がいた。
彼女に言い寄ってくる男は多く居たし、たくさんのプレゼントをもらいもした。
あまりにたくさんのプレゼントをもらったので、彼女は何を誰からもらったかも良くわかっていなかったし、それらのプレゼントを大してありがたがりもしなかった。
しかし、一つだけ、彼女の心をとらえて離さないプレゼントがあった。
青く輝く不思議な石。
普通の宝石とは違う、それ自体が光を放つような、美しい石のペンダント。
その石もやはり誰からもらった物か、彼女には分からなかったが、いつもそれを身につけていた。
しかし、このペンダントを身につけるようになってから、彼女の体は変調をきたした。
白く透き通るようだった肌は青黒く不健康な色に濁り、つややかだった黒髪は、梳る度にバラバラと抜けていった。
彼女はやせ衰え、やがて、立ち上がることもできなくなった。
「あのペンダントの呪いだわ。私に振られた男の誰かが、仕返しに呪いの石を送ったに違いない」
彼女はことあるごとにそう繰り返した。
やがて彼女は、二度と回復することなく亡くなった。
さすがに遺族もあの青い石を薄気味悪く感じ、石をとある骨董品商に売り払った。
しばらくして。
遺族の元に刑事がやって来てこう尋ねた。
「お宅があの骨董品屋に売った石はどこで手に入れたものなんですか?」
強い詰問口調で尋ねる刑事の態度に不審を感じた少女の父親は一体何があったのかを聞き返した。すると・・・・・・・・・・・。
「あなた方が持ち込んだあの青い石、あれはウランですよ。」
彼女に言い寄ってくる男は多く居たし、たくさんのプレゼントをもらいもした。
あまりにたくさんのプレゼントをもらったので、彼女は何を誰からもらったかも良くわかっていなかったし、それらのプレゼントを大してありがたがりもしなかった。
しかし、一つだけ、彼女の心をとらえて離さないプレゼントがあった。
青く輝く不思議な石。
普通の宝石とは違う、それ自体が光を放つような、美しい石のペンダント。
その石もやはり誰からもらった物か、彼女には分からなかったが、いつもそれを身につけていた。
しかし、このペンダントを身につけるようになってから、彼女の体は変調をきたした。
白く透き通るようだった肌は青黒く不健康な色に濁り、つややかだった黒髪は、梳る度にバラバラと抜けていった。
彼女はやせ衰え、やがて、立ち上がることもできなくなった。
「あのペンダントの呪いだわ。私に振られた男の誰かが、仕返しに呪いの石を送ったに違いない」
彼女はことあるごとにそう繰り返した。
やがて彼女は、二度と回復することなく亡くなった。
さすがに遺族もあの青い石を薄気味悪く感じ、石をとある骨董品商に売り払った。
しばらくして。
遺族の元に刑事がやって来てこう尋ねた。
「お宅があの骨董品屋に売った石はどこで手に入れたものなんですか?」
強い詰問口調で尋ねる刑事の態度に不審を感じた少女の父親は一体何があったのかを聞き返した。すると・・・・・・・・・・・。
「あなた方が持ち込んだあの青い石、あれはウランですよ。」
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2008/09/03)
重役の死
とある大工場での話。
その日、普段は現場に姿を見せることなどない重役が工場の視察に来ていた。重役が特に気にかけていたのは、大金を投資したある機械の稼動状況だった。重役がその機械の前まできたときに、工場長の合図でいよいよその機械が動き出した。
その途端、重役は突然苦しみだした。その場に居合わせた者は原因不明のままもがき続ける重役を前に、ただただ呆然とするしかなかった。結局その重役は死んでしまった。
重役の死後に分かったことだが、死因は、脳味噌にある信じられないものがくいこんだためだった。重役の脳をえぐっていたもの、それは彼の金歯だった。
実は、あの時稼動を開始した機械は強力な電磁石の力を使用したもので、重役の金歯はその磁力に引き寄せられ、ついには彼の脳にまで食い込んでいたのだった。
その日、普段は現場に姿を見せることなどない重役が工場の視察に来ていた。重役が特に気にかけていたのは、大金を投資したある機械の稼動状況だった。重役がその機械の前まできたときに、工場長の合図でいよいよその機械が動き出した。
その途端、重役は突然苦しみだした。その場に居合わせた者は原因不明のままもがき続ける重役を前に、ただただ呆然とするしかなかった。結局その重役は死んでしまった。
重役の死後に分かったことだが、死因は、脳味噌にある信じられないものがくいこんだためだった。重役の脳をえぐっていたもの、それは彼の金歯だった。
実は、あの時稼動を開始した機械は強力な電磁石の力を使用したもので、重役の金歯はその磁力に引き寄せられ、ついには彼の脳にまで食い込んでいたのだった。
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2008/09/03)
作り話
ある女の子が怪談話を作ってパソコン通信に流した。その内容とは、どこそこの公園へ行くと男の子がいつもいて、「遊ぼ」といわれるのだが、「いいよ」と答えると殺されてしまい、「やだよ」と言うと帰れるというものだった。その噂はかなり広まった。
そんなある日、その女の子がその公園に行ったら、実際に男の子がいて、その男の子が女の子に向かって「遊ぼ」と言った。怪訝に思ったのだが、女の子はつい「いいよ」と答えてしまい、殺されてしまった。
そんなある日、その女の子がその公園に行ったら、実際に男の子がいて、その男の子が女の子に向かって「遊ぼ」と言った。怪訝に思ったのだが、女の子はつい「いいよ」と答えてしまい、殺されてしまった。
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2008/09/03)
マックの心
マッキントッシュは、パソコンとはいえユーザーと心を通わせていて、ユーザーの考えがわかるという。
ある人のマックが突然不調になったとき、その人は一生懸命直そうとしたが直らなかった。あきらめて「捨てようか・・・」とつぶやいたとき、それまでまったく動こうとしなかったマックが、突然起動したらしい。
ある人のマックが突然不調になったとき、その人は一生懸命直そうとしたが直らなかった。あきらめて「捨てようか・・・」とつぶやいたとき、それまでまったく動こうとしなかったマックが、突然起動したらしい。
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